ゲリラ戦

 いま旧権威を頼っている時点で既に遅れている。ここで言う旧権威とは、レコード会社やテレビ・ラジオ・紙媒体の事。古い人間ほど、旧権威に頼りたがる。そして、旧権威は、いまだに自らに権威があると思っている。その現状認識力の欠如は驚くほどだ。こうしている間にも、旧権威はますます効力を失って、「斜陽産業」という名の空港にソフトランディングを続けている。座して死を待つという言葉がふさわしい。
 そんな中、モノを作って金儲けしたい人間の戦い方には、どんなものがあるか。「面白いもの」を作って世に送り出す事が自分の生きがいな人間。それが自分の性(さが)である人間はどう戦えばいいか。当然ゲリラ戦だ。非対称戦争だ。
 コンテンツを世に送り出すにあたって、旧権威はマストでは無くなった。何一つ世の中の話題になるコンテンツを世に送り出す事が出来ない会社は、業務能力が無い。「泳げ!たいやきくん」、「女のみち」、「なみだの操」、「PPAP」のように、世の中全体の話題となるものを作る事が命題であり、コアファンに複数買いさせる事ではない。「世の中の話題」という土俵に載せるものを作る事がすべてのクリエーターの命題だ。
 この時代、ゲリラ戦で戦う。具体的に戦う事だ。旧権威が作り出すものが、UGC(User Generated Contents)に負ける時代。 旧権威の存在価値って何なのでしょう。
 たった一つのリーサルウェポンで世の中の話題の土俵を打ち抜く事は出来るんだ。それはPPAPであり、紅茶であり。

 旧権威がいまだに妄信する過去の手法が人の心を鷲づかみにした事があるか?タイアップから生まれたヒット商品があるか?
 旧権威は、いまだに「あくまでもこちらが上位の立場であり、君たちアーティストの卵は我々が料理してあげる」と信じている。テレビ、ラジオ、出版、など旧権威は「我々が宣伝のお手伝いをしてあげよう。但しその対価は頂くよ」と言う。旧権威であるオールドメディアは、「宣伝できるのは我々だけである」という事を疑わない。だが、その旧権威はいつの間にかその威力を失った。メディアだけではない。日音、フジパシ、JCMらは、「ごっつあんです」というだけで、何の宣伝にもならない早朝の定食メニューだけを提示し、売上を掠め取る。そのような団体もオールドメディアが威力を失うとともに衰退している。
 とにかく、旧権威が無力化する今、ゲリラ戦は有効なのだ。

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