音楽と左翼

 音楽家をはじめとしたアーティストの方々は、他の同業者と差別化しないと生き残れませんから、かつてあった手法より新しい事を常に考えなければならないわけです。それは基本「アンチ」の姿勢になります。常に今ある権威や王道のものを否定して「それよりも、私の方が新しいですよ」と言ってアピールしなければ食っていけません。既存の権威を否定する「アンチ」の姿勢はどうしても左翼的な思考と同調しがちです。左翼の方は「いま自分がうまくいっていないのは自分のせいじゃない。社会が悪いんだ。権威を倒して新しい社会を作ろう!」という思考になりがちです。ミュージシャン、アーティストの9割は食えませんから、他罰的、左翼的な思考と同調しやすいのです。

 私は音楽では「新しい手法をゼロから作り出すアーティスト」が大好きです。革命的なアーティストによって、既成概念を嬉しく破壊されるのが楽しみです。でもそれは、趣味の世界だからいいのです。これが政治の世界になると、左翼政治家は実務能力に乏しいので、イデオロギーが先走るだけで社会は混乱します。そして、混乱に乗じた社会の変革によって、大勢の幸福ではなく、私腹を肥やす事に目標が変わり、腐敗します。世界中の共産主義者社会主義者の腐敗ぶりを見ればそれは一目瞭然です。

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