常識はいつも限定的

WEBコンテンツの大きなジャンルとして音楽は欠かせない。ストリーミングサービスも次から次に乱立される。でも、肝心の音楽の作り手にはその対価がなかなか得られない。簡単に言えば「食っていけない」。基本的な話として、音楽が供給過多になってるんですね。ストリーミングサービスではまるで食っていけないのにストリーミングサービスに強制的に移行してゆく現実。そもそも音楽を聴く環境自体が供給過多になり、「音楽は買って聴くものじゃない、音楽を聴くのはタダ」という事が若い世代の間で常識になりつつある現実。どうすればいいか。「音楽を聴くのはタダ」という現実が大きな時代の流れの中で訪れたのです。儲からないのであれば音楽を作って売るのを仕事にするのはやめたらいい。突然デジタルカメラが普及し食っていけなくなった町のカメラ屋さんと同じ事が音楽の制作社側に訪れたわけです。音楽をCDに入れて売るビジネスはあなたの意志とは関係なく大きな時代の流れで終わったので利益は見込めません。そう、「音楽を聴くのはタダ」という時代に強制的になったのです。そんな時代の中であえてCDを売って金儲けをしたいのであれば ①タレントグッズのひとつとして売る②超ローコストで制作してなおかつ中抜きを極力抑える の対応をしなければなりません。この20年くらいで出来上がったCDビジネスの常識をほとんど全て捨て去る覚悟が必要になります。この20年くらいで出来上がった「いい曲を作ってCDビジネスの方程式に則って万単位の大ヒットを作る」という常識は無くなったのです。